もうねんね

『もうねんね』

文 松谷みよ子
絵 瀬川康男
出版社 童心社
発行日 1968年1月15日
価格 ¥700+税


1匹のいぬが、もう眠たくてたまらないといった様子で、「おやすみなさい」を言いました。
「ワン」と鳴くと、犬はぺたんと寝そべって、ひとりでねんねしました。
次はねこがやってきて、やっぱり「おやすみなさい」を言いました。「ニャーン」と鳴いてまるくなると、ねこもねんねしました。

めんどりとひよこも、女の子のモモちゃんも、それから毛布に、お人形さんも。みんな目をつぶって、とろとろねんね。
みんな、ねんね。おやすみなさい。

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『いないいないばあ』や『いいおかお』と並んで、松谷みよ子さんと瀬川康男さんのお二人が手掛ける絵本です。動物や子どものパッチリおめめがかわいい上記の2冊とは違い、この『もうねんね』は、はじめから最後まで、みんな目をつぶったままです。やってくるなり、もうどうしようもなく眠たそうで、次のページではすっかり気持ちよさそうに眠っているから、見ているだけでなんだかこちらまで眠たくなってきます。

絵も言葉もとてもやわらかで、おだやかで。この絵を見ながら、言葉を声に出して読むと、優しい気持ちにすっぽり包まれるような気分になります。