ちきばんにゃー

『ちきばんにゃー』

作 きくちちき
出版社 学研教育出版
発行日 2014年9月9日
価格 ¥1,300+税


“ちきばん ちきばん”と楽しいリズムに乗って、ちきばん隊の行進です。
てんとう虫にかえる、鳥にうさぎに馬と続くと、そこへ女の子がやってきて、太鼓をたたきながら行進に加わりました。
草むらを越え、そこで出会ったねこも仲間に加わり、更には海へと向かって行進は続きます。
ところが突然、大きな口を開けたサメが現れて・・・!?

* * * * * * *

両手を大きく振って、軽快な足取りで進んでいく、女の子と動物たち。
行進の途中で楽しくなってしまったのか、“ばん ばん ちき ちき / ばん ちき ちき”と踊りだし(私はここのリズムがとても好き)、草むらに入ったのは良いものの、ねこに踏んづけられ、かじられの大騒ぎで、海に入っても大騒動。

それでもやっぱり行進は続いて、みんなはやっぱり楽しそう。

動物たちの表情とか、版画の味わい深い風合いとか、色とか、アングルとか、お話の結末とか、素敵なところをあげればきりがないけれど、この楽しい気持ちがページからあふれんばかりに広がっているのが、なによりいいなあと思います。

朗らかで、すごくいい。

あっ、でも具体的に言うと、草むらを行進している場面が個人的には1番好きです(馬と女の子のあたりなんて特に!)。でもでも、海の波打ち際の場面も好きだなあ。

なんのこっちゃと思ったら、ぜひお手に取ってご覧いただけると嬉しいです。