ふたりはいつも

『ふたりはいつも』

作 アーノルド・ローベル
訳 三木卓
出版社 文化出版局
発行日 1977年5月15日
価格 ¥950+税
※原書『FROG AND TOAD ALL YEAR.』1976年発行(アメリカ)


がまくんとかえるくんは、友だちです。
のんびりしていて、少しおっちょこちょいのがまくんと、しっかり者で、陽気なかえるくん。

これは、そんなふたりの1年間を描いた1冊です。
「そりすべり」、「そこのかどまで」、「アイスクリーム」、「おちば」、「クリスマス・イブ」の5話が収録されています。

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アーノルド・ローベルさんと言って思い浮かぶのは、やっぱりこのふたり。(かえるなんだけれど、「2匹」というより、「ふたり」というのが、このふたりには合っているような気がするのです。)
ユーモアあふれるふたりのお話は、おだやかで、少し笑えて、あたたかい。

「がまくんとかえるくん」のシリーズは、全部で4冊。『ふたりはいつも』は3番目の作品で、その他に下記の3作があります。

『ふたりはともだち』(1972年)・・・「はるがきた」、「おははし」、「なくしたボタン」、「すいえい」、「おてがみ」
『ふたりはいっしょ』(1972年)・・・「よていひょう」、「はやくめをだせ」、「クッキー」、「こわくないやい」、「がまくんのゆめ」
『ふたりはきょうも』(1980年)・・・「あしたするよ」、「たこ」、「がたがた」、「ぼうし」、「ひとりきり

『ふたりはともだち』の「おてがみ」は、小学校の教科書に採用されているので、有名なおはなしですよね。

ふたりのかえるは、一見大人のように見えるかもしれませんが、描かれているのは本当に子どもらしい姿です。心のままのふたりはなんとも生き生きとしていて、愛おしくなる作品です。