100こめのクリスマス・ケーキ(クリスマス・イブのおはなし)

クリスマス・イブのおはなし
『100こめのクリスマス・ケーキ』

作 長尾玲子
出版社 福音館書店
発行日 1995年10月20日
価格 ¥571+税


クリスマス・イブの朝、ケーキ屋さんはいつもよりもっと早起きをして、ケーキを100個作りました。
お客さんのためのケーキが99個と、自分たちのための大きな大きなケーキが1個です。

開店時間になると、お店は大忙し。
ケーキ屋さんが、ケーキを買いにきていた小さな女の子に気が付いたのは、99個のケーキが全部売れてしまったあとでした。

困ってしまったケーキ屋さんでしたが、冷蔵庫の中に、100個目のケーキがあることを思い出しました  

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長尾玲子さんの、『クリスマス・イブのおはなし』という3冊セットのなかの1冊です。


残りの2冊のタイトルは、
あっちゃんとゆびにんぎょう』と、『サンタさんのいちにち』。

『あっちゃんとゆびにんぎょう』は、ケーキを買いにでかけたあっちゃんの視点で描かれたおはなしで、『サンタさんのいちにち』は、あっちゃんにプレゼントを届けてくれた、サンタさんの視点で描かれたおはなしです。

どれも同じ、クリスマス・イブの1日が描かれています。

さて、自分たちのためのケーキを、あっちゃんに渡してしまったケーキ屋さんでしたが、そんなケーキ屋さんのもとに思わぬ贈りものが届きましたよ。

「ことしの クリスマスは なんだか うれしいね」
ケーキ屋さんがつぶやくそんな言葉に、私まで嬉しくなってしまいました。