クリスマスのちいさなおくりもの

『クリスマスのちいさなおくりもの』

作 アリソン・アトリー
絵 山内ふじ江
訳 上條由美子
出版社 福音館書店
発行日 2010年10月15日
※月刊「こどものとも」2006年12月1日発行
価格 ¥800+税



2人の子どもたちは、ベッドでお父さんと眠っています。
クリスマスイブだというのに、飾り付けがなんにもできていない、お家のなかで。

なぜって?それは、お母さんが病気で入院しているからです。
(それで、お父さんは、すっかりふさぎ込んでしまっているようです。)

そこで、その家に暮らすねことねずみは考えました。
力を合わせて、自分たちがクリスマスの支度をしようと。
今夜ばかりは、みんなが仲良くする夜なのだから・・・。

* * * * * * *

ねこがリーダーになって、くつしたを準備したり、パイやケーキを作ったり、部屋中の飾りつけをしたりと、大忙し。
慌ただしくて大変そうにも見えるけれど、クリスマスの支度はやっぱり胸が躍るもの。みんな、とても生き生きとしています。

そうこうしているうちに、煙突からサンタクロースがやってきます。子どもたちにはもちろん、ねことねずみにも(それから、飾り付けで一役買ってくれたクモにも)、ちゃんとプレゼントを配ってくれました。

最後のページには、プレゼントを抱える2人の子どもが描かれていて、本当に嬉しそう。その姿は、裏表紙にも続きます。

心温まるおはなしに、山内ふじ江さんのやわからな絵がぴったりの1冊です。