ハリーびょういんにいく

『ハリーびょういんにいく』

作 メアリー・チャルマーズ
訳 おびかゆうこ
出版社 福音館書店
発行年月日 2012年10月15日
価格 ¥700+税
※原書『COME TO THE DOCTOR,HARRY』1981年発行(アメリカ)


ある日のこと、こねこのハリーは、
自分のしっぽをドアに挟んでしまいました。

「ぼく、びょういんは いやだなあ」

嫌がるハリーを引っ張って、
お母さんはハリーを病院に連れて行きました。

病院の待合室には、
足にギブスをしたいぬ、
喉に包帯を巻いたおんどり・・・
たくさんの動物や、その飼い主が待っていました。

そうしていよいよ、
ハリーが先生に診てもらう番になりました  

* * * * * * *

しっぽに(それもきれいに)
包帯を巻いてもらったハリーは、
とっても誇らしそう。

分かるなあ。
小さな子どもって、
ちょこっとかすり傷を作っただけで、
絆創膏、絆創膏って言ったりしますよね。

1枚の絆創膏でも、いつもと違うことが、
特別なことのようでうれしいのかな。
それとも、まわりに声をかけてもらえることが、
単純にうれしいのかも。

なにはともあれ、
帰り道、みんなにしっぽを見せびらかすハリーは、
本当にうれしそうで、すごくかわいいです。