あしたのてんきははれ?くもり?あめ?

おてんきかんさつえほん
『あしたのてんきははれ?くもり?あめ?』

作 野坂勇作
監修 根本順吉
出版社 福音館書店
発行年月日 1997年5月31 日
※月刊「かがくのとも」1993年4月1日発行
価格 ¥900+税


たとえば、真っ赤な夕焼けが出たら、
次の日の天気はどうかな?

たとえば、夜に星がちかちかまたたくと?
たとえば、うろこ雲が広がると・・・?

14の例をあげて、
明日の天気がどうなるか紹介されています。

巻末には、監修された気象研究家・根本順吉さんからの、
大人の方へ向けた、お天気のおはなしが綴られています。

* * * * * * *

「あーした てんきに なーあれ!」

小学生の頃は、よくそう言って靴を飛ばしていました。もしそのころにこの本と出会っていたら、どうだっただろう。
当時の私は、空を見上げるとしても、せいぜい飛行機の数を数えるくらい。(手を2回たたいて飛行機に手をかざすのが、当時すごく流行っていました。100機見つけたら、願いが叶うんだったかな・・・)
ああ、あのころこの本に出会えていたら・・・と、今この本を手に取る子どもたちがちょっぴり羨ましくも思います。

絵本は、舞台を見ているかのように展開されていて、描かれている空はとてもきれいです。空のじゃまをしないためにか、そのほかの絵はモノクロで描かれているのですが、それも情緒があっていいなあと思います。

子どもたちと一緒に空を見上げるのが、楽しくなりますね。
知りたがりやの子どもたちに、ぜひおすすめしたい絵本です。