かけら

『かけら』

作 駒形克己
出版社 ONE STROKE(ワンストローク)
発行年月日 2000年2月1日
※フランス語併記
価格 ¥1,520(税込)



ひどくイヤなことがあって、
気持ちがメチャメチャで
バラバラになっていた、ある日のこと。

元気をとりもどそうと、
集まってきた気持ちのかけらがひとつ、
突然、はじき飛ばされてしまった  

* * * * * * *

“きもち”を、1枚の赤い紙にたとえ、
物語は進んでいきます。

はじき飛ばされてしまったかけらは、
バラバラになった気持ちの一部。

そのかけらは、遠くへ飛んで、
いろいろな世界を旅します。


私も、イヤなことや落ち込むことがあると、
自分の心が、ちょうどこんな風に、
バラバラになるような気持ちになることがあります。

そんなとき、外の世界をのぞいてみると、
自分がイヤだと思っていたことも、
そのいいところがひょっこり見えたり、
落ち込んでいたことも、見方を変えれば、
いいチャンスだと思うことができたりして。

もちろん、そうすぐ簡単に、
解決することばかりではないけれど、
少し離れてみる、というのは、とっても大切なこと。

この本は、そんなきっかけを、
美しい絵とともに、そっと投げかけてくれます。

気持ちがふっと軽くなって、心がしゃんとする。
私にとって、そんな1冊です。