なのはなみつけた

『なのはなみつけた』

作 ごんもりなつこ
出版社 福音館書店
発行年月日 2009年1月31日
※月刊「かがくのとも」1990年3月1日発行
価格 ¥900+税


“はるです。なのはなが たくさん さきました。
ひろい なのはなばたけに びっしり ならんで さいています。
かぜが ふくと、はなの かおりが ぷーんと におってきます”
(本文冒頭より)

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昨日、店を閉めたあと、用があって車を走らせていると、ぱっときれいなきいろが横目に映りました。夕方だったので薄暗かったし、一瞬でしたが、私の目に映ったのは、今年はじめて見たなのはなばたけでした。と言っても、街中にある小さい小さい、はたけ。
それでも、ふわっと心に広がるあたたかい気持ちを感じました。

この絵本に描かれているような一面のなのはなばたけを、私はまだ見たことがないけれど、“かぜが ふくと、はなの かおりが ぷーんと におって”くるくらいの、そんな花畑にいつか行ってみたいなあと思いました。

そもそも、なのはなというのは、アブラナ科の植物の花の総称だそうです。つまり、小松菜も白菜も、かぶも、それからキャベツからも、花が咲けばぜんぶ“なのはな”なんですよね。私は、この本を読んで知りました。

きいろくて、小さなかわいい花を、次々と咲かせる、なのはな。
権守奈津子さんの描く、迫力満点のなのはなばたけを、ぜひみなさんにもご覧いただけるとうれしいです。