まるてんいろてん

0.1.2.えほん
『まるてんいろてん』

作 中辻悦子
出版社 福音館書店
発行年月日 2015年2月5日
※月刊「こどものとも0.1.2.」2006年11月1日発行
価格 ¥700+税


赤い“まる”がひとつ。
「まる てん」

青い“まる”と、黄色い“まる”がひとつずつ。
「まる てん てん」

赤と、青と、それから黄色の“まる”が、それぞれひとつずつ。
「まる てんてんてん」

じゃあ“まる”が、顔のように並ぶと・・・?

カラフルな色をした“まる”が、
たのしく並ぶ、色あざやかな絵本です。

* * * * * * *

まるまる』や『よるのようちえん』(いずれも福音館書店)などを手掛ける、中辻悦子さんの絵本です。

表紙の“まる”は、ボールのようにも、風船のようにも、飛び跳ねる子どもたちのようにも見えるし、本文中に並んだ“まる”は、太陽のようにも、信号のようにも、並んだ子どもたちのようにも見えます。

明るくて、きれいで、わくわくします。

赤ちゃんは、お母さんのお顔だったり、おっぱいだったり、丸いかたちが大好きです。一番さいしょに認識するかたちが、“まる”なのだそう。三角でも四角でもなく“まる”だというのは、本能的にそうなのだろうなあと、なんとなく分かるような気がします。

ここでは、“まる”といっしょに、「てんてん」という言葉が繰り返されます。この「てんてん」がたのしい。ぜひ声に出して、読んでみてください。

なんだか、こころも弾むようです。