あかちゃんのゆりかご

『あかちゃんのゆりかご』

作 レベッカ・ボンド
訳 さくまゆみこ
装丁 渋川育由
出版社 偕成社
発行月 2002年1月
価格 ¥1,400+税
※原書『Just Like a Baby』1999年発行(アメリカ)


“あかちゃんが うまれてくると わかったとき、
かぞくは みんなで おおよろこびしました。”(本文より)

はじまりは、この2行と、幸せそうに笑ったり踊ったりする家族の様子が、見開きいっぱいに描かれています。
そのよろこびは、絵本からあふれんばかりに広がっています。

お父さんは、生まれてくる赤ちゃんのために、ゆりかごを作ることにしました。何日もかけて出来上がったゆりかご。その晩お父さんは、ゆりかごの中で、眠ってしまいました。

そのあとも、おじいちゃんがペンキを塗ったり、おばあちゃんがベッドカバーを作ったり、お兄ちゃんがモビールを作ったり・・・。家族みんなで、ゆりかごを立派に仕上げていきます。

そんな風に、家族みんなが赤ちゃんを心待ちにしている様子を、お母さんはドアからのぞき込んで、うれしそうに見守っています。(その向こうで、お父さんはピアノをひいています。どんな曲を弾いているのかな・・・)

何度読み返しても、胸がじいんと熱くなります。

ご出産のお祝いにはもちろん、もうすぐ、お兄ちゃんやお姉ちゃんになる子どもたちにも届けたい、おだやかな絵本です。