母の友 2015年7月号


『母の友 2015年7月号』

出版社 福音館書店
発行年月日2015年7月1日
価格 ¥505+税


おととし、月刊「こどものとも年中向き」で、とてもすてきな絵本を見つけました。2013年6月号の、『みてみて!』という絵本です。

子どもたちが、森で見つけたものを手にのせて、「みてみて!」と見せてくれる。そんな、子どもの手とものを写した、写真絵本です。
「かがくのとも」でなくて、「こどものとも年中向き」というところも、おもしろいなと思いました。


ことばは谷川俊太郎さんで、写真は小西貴士さん。そのときに、はじめてお名前を知りましたが、この本の折り込みふろくに、小西さんが綴られていた、“シャッターをきる時、僕は子どもの「みてみて!」を肯定しているのです”というところに、とても心惹かれました。
子どもは何を手にしているか、振り返ってみないと分からない。けれど、肯定どころか大歓迎している、なんていうおはなしもあって、ああいいなあ、と思いました。

前置きが長くなりましたが、そんな小西さんの記事が、母の友7月号に掲載されると知って、手に取るのを楽しみにしていました。

すっかり遅くなりましたが、今月号の特集は、“野山であそぶ”です。

特集では、小西さんのおはなし「自然のちから」に始まり、野山のきほんQ&Aが紹介されていたり、いろいろな分野の方が、違った観点から、自然体験について綴られていたりと、多方面から自然について考えさせられ、とてもおもしろかったです。

河合雅雄さんと斉藤惇夫さんの、「自然、子ども、物語」をテーマにした対談(前編)も収録されています。個人的には、物語について、“読んだときの年齢”が非常に大事だというところに共感しました。『たのしい川べ』(岩波書店刊)を例にあげていて、なるほどなあ、と。詳しくは、ぜひ記事を読んでみてくださいね。後編も楽しみです。

来月号の特集は、“みんな大好き?う・わ・さ”だそう。(なんだか、めずらしいテーマですね。気になります。)
特別記事は、井上洋介さんの、“昭和幻灯館”です。こちらもお楽しみに。