こぶたくん

 『こぶたくん』

作 ジーン・バン・ルーワン
絵 アーノルド・ローベル
出版社 童話館出版
発行年 1995年12月15日
価格 ¥1,300+税


本書は、こぶたくん一家にまつわる、
5つの短いおはなしを収録した短編集です。

こぶたくんは、父さんと母さんと妹のアマンダと、
4人で暮らしていました。

ある日は、雨が降って、
母さんとこぶたくんとアマンダの3人は、
クッキーを焼くことにしました。

また別のある日は、
おばあちゃんから手紙が届いて、
家にやってくるおばあちゃんのために、
こぶたくんたちはお迎えの準備をしました。

そんな風に、
この本に収録されているおはなしは、
どれも、なにげない日々を綴ったおはなしです。

けれど、その日々のなかに、
たくさんの特別が詰まっているようにも感じます。

ほんとは、“オリバー”という名前があるけれど、
父さんにも母さんにも、“こぶたくん”と呼ばれています。
親しみをこめて、そう呼ぶのかな?

父さんも母さんも、とても優しくてあたたかで、
さらには、ちょっぴりユーモアもあって、
とてもすてきな家族だなあ、と思います。

読むとほっこりうれしくなる、そんな1冊です。



※収録されているおはなし・・・「おかしをやく日」、「いもうと」、「おばあちゃん」、「ポテトちゃん」、「これはだれだろ」
※簡単な漢字が使われていますが、ルビがふってあります。