マドレーヌ、ホワイトハウスにいく

『マドレーヌ、ホワイトハウスにいく』

作 ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ
訳 江國香織
出版社 BL出版
発行年月日 2011年3月25日
価格 ¥1,500+税



大統領の娘、キャンドルは、いつもひとりぼっちで退屈していました。お父さんとお母さんは忙しく、イースターにも帰れないと手紙が届きました。
けれど手紙には、代わりに、マドレーヌたち12人の女の子がホワイトハウスにやってくると書いてありました。

イースターの日。キャンドルとマドレーヌたちは、いっしょにイースターのたまごを探したり、ごちそうを食べたり・・・。

お別れの前の晩、キャンドルは悲しくて泣きました。
するとその晩、すてきなことが起こりました  

* * * * * * *

このおはなしは、ルドウィッヒ・ベーメルマンスさんが、ジャクリーン・ケネディさん(大統領夫人)との友情を通してでてきた発想だったと、本の末尾に綴られています。
しかしながら、この本を書き始める前に、ベーメルマンスさんは亡くなられました。そこで、孫のジョン・ベーメルマンス・マルシアーノさんが、そのやりとりを元に手がけられたのが、この『マドレーヌ、ホワイトハウスへいく』です。

大統領の娘キャンドルと、マドレーヌたちのたのしそうな様子が印象的です。

そんな、楽しい時間もつかの間のこと。けれど、ある魔術師のおかげで、キャンドルとマドレーヌは、すてきな夜を過ごすのでした。

たとえ離れていても、忘れられないようなたのしい思い出があれば、きっと大丈夫。家に帰って、にっこり眠るマドレーヌたちのように、キャンドルも気持ちよく眠っていたらいいなあと、思います。