クリスマスのおくりもの

『クリスマスのおくりもの』

作 ジョン・バーニンガム
訳 長田弘
出版社 ほるぷ出版
発行年月日 1993年11月10日
価格 ¥1,800+税


クリスマス・イブの夜、子どもたちにおくりものを届け終わったおじいさんサンタとトナカイが、やっと家に戻ってきました。

ところが、おじいさんサンタがベッドに入ろうとした、そのときです。届け忘れていた、ひとつのおくりものに気が付きました。それは、ずっとずっと遠く離れた山のてっぺんに住む、ハービーへのおくりものでした。

けれど、トナカイたちは、もうくたびれてぐっすり休んでいます。それでも、なんとかして、クリスマスの朝までにおくりものを届けなければなりません。そこで、おじいさんサンタは、山のてっぺん目指して、1人で出かけました  

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パジャマの上に、赤いコートを着て出かけたおじいさんサンタ。表紙のおじいさんサンタが、ストライプのズボンを履いているのには、そんな訳があったのです。

1人で出かけたおじいさんサンタでしたが、飛行機を持っている人、ジープを持っている人、バイクを持っている人・・・と、たくさんの人の力を借りて進んで行きます。(と言っても、それがなかなかうまくいかないのだけれど・・・)

おじいさんサンタの、1人の子どもも欠かさず大切に思う気持ちや、夜中にも関わらず、おじいさんサンタの力になってくれる人たちのあたたかさには、思わず胸がじーんとしてしまいます。とはいえ、くすっと笑えるようなユーモアもあって、たのしい1冊です。

どんなところに住む子どもたちのもとにも、すてきなプレゼントが届くといいなと、心から思います。