おとうさんは、いま
『おとうさんは、いま』
作 湯本香樹実
作 湯本香樹実
絵 ささめやゆき
出版社 福音館書店
出版社 福音館書店
仕事から、なかなか帰ってこないお父さん。
“きょうは おとうさんが えほんを よんでくれるって やくそくしたのに”
子どもは想像します。
お父さんは今、どこにいるのかな。なにをしているのかなって。
言葉少なに、その状況が、ささめやゆきさんの臨場感あふれる絵で描かれています。
ちょっとドキドキ、ハラハラ。でも、なんだかたのしい。
そのバランスがとっても良くて、最後には思わずにっこり。
お父さんが中々帰らないと、子どももお母さんも、寂しかったり、時にはイライラしたり・・・。
絵本の中のまゆちゃんみたいに、お父さんとの約束があったらなおさらです。
でも、家族のために一生懸命働いているお父さん。
お父さんのためにも、どうせなら、待っている間も楽しめるといいですよね。
このまゆちゃんみたいに、お父さんは今どこにいるのかなって、想像をめぐらせてみるのも素敵だなあと思います。
壁にかかっている絵だとか、
まゆちゃんがお父さんに読んでもらいたい絵本だとか、
絵をよく見るとなんだか気になるところも。
いろいろと想像がふくらむ絵本です。