パンプキン・ムーンシャイン

『パンプキン・ムーンシャイン』

著 ターシャ・テューダー
訳 内藤里永子 
ブックデザイン 祖父江慎(コズフィッシュ)
出版社 KADOKAWA
価格 ¥1,200+税


“パンプキン・ムーンシャイン”とは、かぼちゃちょうちんのこと。

ハロウィーンの日のこと、
シルヴィー・アンという女の子が、かぼちゃちょうちん用のかぼちゃを探しに、犬のウィギーを連れて畑へ行きました。
ところが、まるまると太ったかぼちゃの重いこと!
くだりみちまで来たところで、かぼちゃはいきなり走り出して・・・?

* * * * *

アメリカはもちろん、日本でも愛され続けているターシャ・テューダーさん。
そんな彼女の作品から、現在では入手困難な初期の絵本11冊が「ターシャ・テューダー クラシックコレクション」としてKADOKAWAさんから出版されました。本書もそのうちの1冊で、1938年に出版された処女作。(このときテューダーさんは23歳だったそう)
訳者の内藤里永子さんが所蔵されていた絵本を解体し、印刷用の原稿として使用されたそうです。

おばあちゃまから、ハロウィーンには “かぼちゃちょうちん” を作るのだと聞いて、畑で“いちばんりっぱ”なかぼちゃを選んだアン。(でも、重くて持てない。)
転がり続けるかぼちゃを、髪を振り乱して追いかけるアン。(でも、どんどん遠のいていくばかり。)
アンは、何歳くらいでしょう。3、4歳かなあ。場面によっては5歳くらいにも。とにかくその様子は、子どもらしくて、とてもかわいい。
くすっと笑ってしまう、たのしいハロウィーンのおはなしです。