はるかぜさんといっしょに

『はるかぜさんといっしょに』

作・絵 西巻茅子
出版社 こぐま社
発行年月日 1975年5月30日
本体価格 ¥1,200+税


桜の木の下で絵本を読んでいた、こんちゃん。

するとはるかぜさんが、
桜の花びらを、さあーっと吹いて飛ばしました。

追いかけるこんちゃん。
動物たちや町の人たちもそのあとに続いて……?

* * * * *

こんちゃんが読んでいる絵本は、
上下の黄緑色と散りばめられた桃色から、
きっと、西巻さんのあの代表作だと見て取れます。

花屋のおばさんは「わたしも ついていこうかしら」と、
自動車に乗っている人たちも「なんだか たのしそうだなあ」と、
続々と連なる人たち。

にこにこしながらみんなを見ているおひさまは、
エッツの『わたしとあそんで』(福音館書店刊)と重なりました。

ゆかいで、自由で。
うららかな春の日のおはなしです。