ピーレットのやさいづくり

『ピーレットのやさいづくり』

文 ウルリカ・ヴィドマーク
絵 イングリッド・ニイマン
訳 高橋麻里子
出版社 岩波書店
発行年月日 2016年5月26日
定価 本体1000円+税


小さな女の子ピーレットが、いぬのピフといっしょに野菜畑を作るおはなし。

小枝や石をどけ、畑を耕すところから始まって、苗を育て、収穫するまで。
文字で書けば簡単ですが、雑草を抜いたり、めんどりやからすから畑を守ったり、間引きをしたりと、野菜づくりにはたくさんの手間がかかります。

その様子を、小さな女の子の目線で、分かりやすい言葉と愛らしい絵で綴ります。

絵は、デンマーク生まれで、挿絵画家のニイマンさん。スウェーデンでは、『長くつ下のピッピ』の挿絵でおなじみです。
本書でも、女の子の表情がとっても豊かで、ピッピで感じたような、明るさやたくましさのようなものを感じます。

赤く染まったほっぺも、とっても愛らしい。

原書初版は、1947年。70年以上が経っても、野菜づくりの喜びは変わらないのですよね。
最後までやり遂げたピーレットの満足げな表情を見ていると、こちらまでうれしくなってしまいます。
きっと、野菜を育てたくなること請け合いです。