『あかちゃんがわらうから』 作 おーなり由子 装丁 秦好史郎 出版社 ブロンズ新社 発行日 2014年10月25日 価格 ¥1,400+税 あかちゃんが、わらう。 おかあさんが、嬉しいときも、悲しいときも、 心を心配事でいっぱいにしているときも。 おかあさんは、ときどきすごく弱くなる。 不安はあちこちからこぼれ落ちてきて。 そんなとき、あかちゃんは教えてくれます。 「うれしいこと あるよ」って。 だっこも、朝のにおいも、やさしい声も・・・ うれしいことぜんぶ、ここにあるよ!って。 * * * * * * * 先日、ご出産されたお客さまから、「産まれました」のご報告といっしょに、赤ちゃんの写真が届きました。 昨日は、まだお腹の中にいた赤ちゃん。産まれたばかりの、間もない赤ちゃん。 それだけで、胸がいっぱいになりました。 子どもたちのことを“ふんすいみたいな ひかりをまきちらして”という、 おーなりさんの表現は、本当にぴったりだなぁと思います。 ちいさな子どもが、ただそこにいるだけで、その場が陽だまりのようになる感覚。 公園で、電車で、エレベーターの中で・・・。小さな子どもがその場にいるだけで、疲れた顔のおばあちゃんが微笑んだり、眉間にしわを寄せたおじさんの顔がゆるんだり。 読み終わったら、子どもたちをぎゅっと抱きしめたくなるような、そんな1冊です。