投稿

ラベル(石井桃子)が付いた投稿を表示しています

ゆかいなかえる

イメージ
  『ゆかいなかえる』 ジュリエット・ケペシュ 文・絵 いしいももこ 訳 出版社 福音館書店 発行年月日 1964年07月15日 原書初版 1961年 定価 1,100円 (本体1,000円+税)

ビロードうさぎ

イメージ
『ビロードうさぎ』 文 マージェリィ・ウィリアムズ 絵 ウィリアム・ニコルソン 訳 いしいももこ 出版社 童話館出版 発行年月日 2002年3月15日 ※原題『The Velveteen Rabbit』1922年発行 価格 ¥1,400+税

せいめいのれきし 改訂版

イメージ
『せいめいのれきし 改訂版』 文・絵 バージニア・リー・バートン 訳 いしいももこ(石井桃子) 監修 まなべまこと(真鍋真) 出版社 岩波書店 初版・発行年月日 1964年12月15日 改訂版・発行年月日 2015年7月22日 ※原題『LIFE STORY』1962年 価格 ¥1,700+税

うさこちゃんのたんじょうび

イメージ
『うさこちゃんのたんじょうび』 文・絵 ディック・ブルーナ 訳 いしいももこ 出版社 福音館書店 発行年月日 1982年5月31日 ※2010年4月1日に改版されています。 価格 ¥700+税  

ティッチ

イメージ
『ティッチ』 作・絵 パット・ハッチンス 訳 石井桃子 出版社 福音館書店 発行年月日 1975年4月25日 ※原書『TITCH』1971年発行(アメリカ) 価格 ¥1, 100+税

うさこちゃんひこうきにのる

イメージ
『うさこちゃんひこうきにのる』 文・絵 ディック・ブルーナ 訳 いしいももこ 出版社 福音館書店 発行年月日 1982年5月31日 価格 ¥700+税 ※原書『nijntje vliegt』1970年発行(オランダ)

三月ひなのつき

イメージ
『三月ひなのつき』 作 石井桃子 絵 朝倉摂 出版社 福音館書店 発行年月日 1963年12月1日 価格 ¥1,400+税

モペットちゃんのおはなし

イメージ
『モペットちゃんのおはなし』 作・絵 ビアトリクス・ポター 訳 いしいももこ 出版社 福音館書店 発行日 1971年11月1日 ※2002年10月1日新装版発行 価格 ¥700+税 ※原書『THE STORY OF MISS MOPPET』1906年発行(イギリス)

いっすんぼうし

イメージ
『いっすんぼうし』 文 石井桃子 訳 秋野不矩 出版社 福音館書店 発行日 1965年12月1日 価格 ¥1,100+税

せきたんやのくまさん

イメージ
『せきたんやのくまさん』 作・絵 フィービとセルビ・ウォージントン 訳 いしいももこ  出版社 福音館書店 発行日 1987年5月30日 価格 ¥900+税 ※原書『TEDDY BEAR COALMAN』1948年発行(イギリス)

グロースターの仕たて屋

イメージ
『グロースターの仕たて屋』 作・絵 ビアトリクス・ポター 訳 いしいももこ 出版社 福音館書店 発行日 1974年2月28日 ※2002年10月1日新装版発行 価格 ¥700+税 ※原書『THE TAILOR GLOUCESTER』1903年発行(イギリス)

うさこちゃんとどうぶつえん

イメージ
『うさこちゃんとどうぶつえん』 作 ディック・ブルーナ 訳 いしいももこ 出版社 福音館書店 発行日 1964年6月1日(2010年4月1日に改版されています。) 価格 ¥700+税 ※原書『nijntje in de dierentuin』1963 年発行(オランダ) うさこちゃんは、お父さんと二人で動物園に行くことになりました。 汽車に乗って動物園に着くと、たくさんの動物たちがうさこちゃんを迎えてくれました。 最後はカメの背中に乗せてもらって、楽しい1日が終わります。 すっかりくたびれたうさこちゃんは、帰りの汽車で眠ってしまったんですって。 * * * * * * * “そこで ふたりは きしゃにのり    おおきな ほんとの きしゃにのり    ” 動物園に行く前のこのフレーズが、私はとても好きです。 言葉のリズムもすごく良いし、「大きな本当の汽車」というのが、なんだかすごく特別なもののような気がして、これから向かう動物園への期待がふくらみます。 動物園でうさこちゃんが見たのは、オウムやシマウマ、カンガルーの親子に、ゾウにサルにキリン・・・。ブルーナさんの描く動物たちは、無駄がなくて、本当に愛らしいです。 毎度のことながら、いしいももこさんの翻訳は、豊かでリズミカルできれいだなあ、と思います。何度も声に出して、繰り返し楽しみたい絵本です。

うさこちゃんとうみ

イメージ
『うさこちゃんとうみ』 作 ディック・ブルーナ 訳 いしいももこ 出版社 福音館書店 発行日 1964年6月1日(2010年4月1日に改版されています。) ※原書『nijntje aan zee』1963年発行(オランダ) 価格 ¥700+税 お父さんがひく車(手押し車のようなもの)に乗って、うさこちゃんは海へ向かいました。 海岸に着いたら、大きな砂山を作りました。それから、さまざまな色や形をした貝を、波打ち際で拾いました。 お父さんと海に入ると、ふたりはずぶぬれになって遊びました。 * * * * * * * お父さんが、海に行きたい人だあれ?と聞くと、「あたし あたしが いくわ!」とはしゃいだり、海からあがったあともう帰らなくちゃというお父さんに、「まだ くたびれない。もっと もっと いましょうよ!」とだだをこねたり・・・。シリーズの中でも、特にうさこちゃんの子どもらしい様子が垣間見える1冊ではないでしょうか。お父さんと2人きりで甘えているのかな?結局くたびれて、お家へ帰る途中に眠くなってしまうところなんて、本当にかわいいなぁと思います。 ところで、石井桃子さんの訳の中で“ぱしゃ ぱしゃ みずを はねかして”という文章があるのですが、あまり聞かないなと思って調べると「撥ねかす」という言葉があるんですね。「水や泥などを飛ばし散らす」という意味だそう。シンプルで良い日本語だなぁと、ひとつまた勉強になりました。

くいしんぼうのはなこさん

イメージ
『くいしんぼうのはなこさん』 文 石井桃子 絵 中谷千代子 出版社 福音館書店 発行日  1965 年 8 月 25 日 あるお百姓さんの家に生まれた牛のはなこは、とてもわがまま。あれがいやそれはいやと言ってごちそうばかり食べていたので、すっかり大きくなってしまいました。おまけに他の牛たちの食べものまで欲張って食べるものだから、ある日のこと、とうとうお腹いっぱいにガスがつまってしまい、なんといつもの3倍くらいにふくらんでしまいました。果たしてはなこはどうなるのでしょうか――。 * * * * * * * “食べ過ぎたり友だちに威張ったりしたらいけないよ”絵本からすぐに意味を感じ取ろうとすると、そんな教訓話としてこの絵本を読みとりがちです。私自身、ついつい絵本の中に意味を探してしまいがちなのですが、そうすると肝心なおもしろさを見逃してしまうこともあって、それはすごくもったいないことだなぁとつくづく思います。この絵本もまさにそうで、まっさらな心で楽しみたい1冊。すっかり女王さま気分のはなこが「みんな ちょっと おまち!」と言うところや、ガスがたまってアドバルーンのようにパンパンにふくらんでしまうところなんて本当に楽しいし、朗らかでゆかいなストーリーに、明るい色使いのやわらかな絵がぴったりだし、絵の構図もすごく良いし・・・どこをとっても魅力的です。 この絵本が 50 年近くも子どもたちに愛されている理由は、単純な教訓なんかではなくて、そんなところにあるように私は思います。