ぼくのふとんはうみでできている

 『ぼくのふとんはうみでできている』

作 ミロコマチコ
出版社 あかね書房
発行月 20137
価格 ¥1,400+税

pieni silta

ぼくの布団は、海でできている。今日は、猫のシロといっしょに寝る。ぐうぐうぐう・・・深くて広い海の布団の中で、シロはぼくよりも早く泳いでいる。そのシロのあとを小さな貝殻たちがついていく。目覚めると、シロに子猫が産まれていた。貝殻みたいに小さくてきれいな、子猫たち。
現実と夢の世界が繋がっている。そんな不思議な気持ちや面白さを描いた絵本です。

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眠りが浅いのか、私は子どものころからよく夢を見ます。子どものころの夢は今でもいくつか覚えていますが、最近見る夢と比べると、昔の方が今よりもずっと現実との境い目が曖昧だったように思います。子どものころはベッドに入ってからお話を聞かせてもらったり、夢が覚めてもしばらくその夢の続きを想像したりしていて、後になって、これは夢だったのか、聞いた話だったのか、現実だったのか・・・それが分からなくなることもしばしば。でも、それがすごくおもしろかった。
幼いころの私の中にあったのは、今日はどんな夢を見るんだろう、あの夢の続きは見られるかな、そんな期待やどきどきした気持ちです。ミロコマチコさんのおかげで、ここしばらく忘れていたそんな気持ちを思い出しました。
もし夢の楽しみ方を知らない子どもがいたら、この絵本を教えてあげたい。あなたたちの毎日は、あなたたち次第で、もっとわくわくしたり、どきどきしたりするんだよって。