『たいようオルガン』 作 荒井良二 出版社 偕成社 発行日 2008年9月 価格 ¥1,400+税 “たいようオルガン たいようオルガン たいようが オルガンひいて あさがきた ゾウバスはしる みちせまい みちほそい” ゾウバスは、太陽が奏でるオルガンの音に耳を澄ましながら、あっちこっちへ走ります。 「のりたいひと てをあげて」と、「どうぞ どうぞ」と、走ります。 畑のそばを通ったり、橋を渡ったり。 いろいろな人を乗せたり降ろしたりしながら、ゾウバスは走ります。 * * * * * * * 絵本作家さんやイラストレーターさんを紹介する「Pooka+」シリーズに、『荒井良二 日常じゃあにぃ』(学研教育出版刊)という本があります。荒井良二さんが手掛けてこられた作品や、絵本のラフが掲載されていたり、旅行に行かれた際のスケッチが紹介されていたりして、荒井良二さんの魅力がぎゅっと詰まった1冊です。 この本のインタビューの中で、「自身の絵本の受け手の年齢層について、どのように感じているか」という問いに対して、荒井良二さんが、「子どもの絵を見ててね、“描きたいものを、なんてスレートに描いているんだ!”って思った」と、「そこから自由に描くことの大切さが分かって、随分描きやすくなった」と答えられている箇所がありました。 この『たいようオルガン』を読むと、それがひしひしと伝わります。 荒井良二さんが“描きたいもの”を、荒井さん自身が目いっぱい楽しんで、自由に描かれたというような・・・。だからこそ、何度読んでも楽しくて、縮こまった心が、うーんと背伸びをするような・・・。 うまく言えないけれど、読むとうららかな気分になって、気持ちがすっかりのびのびとするような1冊です。 そうそう、当店やお近くの書店さんで手に取られることがあったら、 ぜひ、カバーをひょいとめくってみてくださいね。