ありとすいか

名作絵本復刊シリーズ・5
『ありとすいか』

作 たむらしげる
出版社 ポプラ社
発行日 2002年3月
価格 ¥1,300+税


ある暑い夏の午後、ありがすいかを見つけてやってきました。食べてみると「これは うまいぞ」と、ありたち。大きなすいかを運ぶため、ありたちは仲間を呼びに行きました。
ところがみんなで力を合わせても、すいかはびくとも動きません。そこでありたちは協力して、少しずつ運び始めました。

* * * * * * *

昔から夏になると、母が1枚の絵を玄関に飾ります。絵は絵でも、私が幼稚園のときに描いた絵です。
その絵を幼稚園から持って帰ってきた当時の私に、母がこれは何の絵かと聞いたら、先生に読んでもらった絵本の絵だと答えたそう。けれど、そのタイトルが分からない。

ところが数年前、私はある本屋さんでこの『ありとすいか』の絵本に出会いました。
「これだ!」手に取ってすぐに分かりました。ところが、なんとなく違う。間違いはないのだけれど、どこかが違う・・・。
そう思って調べたら、私が昔読んでもらったのはリブロポートより刊行されていたもので、表紙の背景は白ではなく黄色だったようです。(だから私が描いた絵も、背景が黄色だったのです!)

自分で言うのもなんですが、4歳にしてはなかなかなもんです。私の絵の才能は、この頃がピークだったなぁ・・・(笑)。
何はともあれ、夏になると読みたくなる1冊です。




『ありとすいか』の歴史
1976年 デビュー作として、福音館書店より刊行される。
1985年 絵が改められ、リブロポートより刊行される。
1990年 リブロポートより改訂版が刊行される。
2002年 名作絵本復刊シリーズとしてポプラ社より刊行される。