おやすみなさい

『おやすみなさい』

文 ヴィルジニー・アラジディ、カロリーヌ・ペリシェ
絵 エマニュエル・チュクリエール
訳 カヒミカリィ
出版社 アノニマ・スタジオ
発行日 2014年6月13日
価格 ¥1,300+税

pieni silta

“おかあさんは あなたの そばに いますよ。
たいようが しずんで、そして また のぼるまで。
あなたが ねむっている あいだじゅう、
ずーっと そばにね。
だって、あなたは わたしの たからもの。”(本文より)

* * * * * * *

深い藍色をした夜空に、まあるいお月さまがぽっかり浮かんでいます。
“しー……
おやすみの じかんですよ。”
りすのお母さんでしょうか。子りすの肩をそっと抱いています。
ページをめくるごとに、夜空は少しずつ、気がつかないくらいゆっくりと色濃く染まって、森をやさしく包みます。
“しー……
さあ おやすみなさい。”
動物の親子たちは仲良く寄り添って、どんな夢を見ているのかな?

お布団のなかで子どもと寄り添いながら、やさしく笑い合いながら、そっとささやくくらい静かな声で味わっていただきたい、そんな絵本です。