つきがいちばんちかづくよる

『つきがいちばんちかづくよる』

作 竹下文子
絵 植田真
出版社 岩崎書店
発行日 2014年9月1日
価格 ¥1,300+税



おつきさま おつきさま
きっと いいこと ありますように
みんなに すこしずつ ありますように(本文より)

* * * * * * *

1匹の猫が、静かでひとりになれる場所を探しています。
耳のアンテナをぴんと立てて、ひげのアンテナをぴぴんと張って。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。でも、前に大好きだった場所は工事中だったり、ここは静かだな思っても、空が狭すぎたりして。

やっとアンテナが反応した場所は、ある家の、屋根の上でした。
そして猫は、大きなまあるいお月さまが、空にのぼるところを見ました。そして、お願いごとをしました。

猫の願いが、おつきさまに届くといいな。
みんながみんな、この猫たちのように願えたら・・・。そう願わずにはいられない1冊です。