森のピアノ
『もりのピアノ』
作 いわむらかずお
出版社 ひさかたチャイルド
発行年 1989年11月
価格 ¥1,000+税
女の子が、森の中で切り株を見つけました。
「これ、わたしの ピアノ。」
そう言うと、切り株をピアノに見立てて、指を動かし始めました。
そこへ、動物たちがその音を聴きつけてやってきました。
と、思ったら。
みんなは、そそくさと駆けて行って、一旦その場を離れた動物たち。
戻ってきた手に、みんなが持っていたのは・・・?
* * * * * * *
木々の葉が色付く森の中で、
女の子と動物たちによって行われた、森の音楽会。
ああ、なんて素敵なんだろう!と、うっとりしてしまいます。
森中から大拍手が聞こえるシーンでは、森の木々までもが、とっても嬉しそう。
作者は、「14ひきシリーズ」でお馴染みの、いわむらかずおさんです。
14ひきシリーズもそうですが、
いわむらかずおさんが描く自然は、繊細で、あたたかくて、いつも豊か。
「音楽の秋」を感じるには、ぴったりの1冊かもしれませんね。