ふゆめがっしょうだん

かがくのとも絵本
『ふゆめがっしょうだん』

写真 冨成忠夫、茂木透
文 長新太
出版社 福音館書店
発行年月日 1990年1月31日
※月刊「かがくのとも」1986年1月1日発行
価格 ¥900+税


「ふゆめ(冬芽)」とは、「とうが(冬芽)」とも言って、
冬のあいだは眠っていて、
春になると、伸びて、葉や花になる芽のこと。

この絵本は、
そんなふゆめが24種類あつまった写真絵本です。

じっと目をこらして、ご覧ください。

* * * * * * *

ふゆめの下にある顔に見えるところは、
落葉した葉の枝がついていた跡です。
ふゆめと、この跡を、ひとつひとつ見ていると、
いろいろな顔に見えてくるから、ふしぎです。

たとえば、うさぎ。
たとえば・・・おとこのこ?
こっちは、にわとりにも見えるし、
あっちは、赤ちゃんを肩車しているみたい。

しばらく目を合わせていると、
ふゆめたちから、
さわさわと声が聞こえてきそう。

巻末には、それぞれの、木の種類が掲載されています。
木の種類によって、決まった“顔”があるそうなので、
公園や林のなかで目をこらしてみたら、
「あっ!この顔って・・・」
なんてこともあるかもしれませんね。