かじだ、しゅつどう

『かじだ、しゅつどう』

作 山本忠敬
出版社 福音館書店
発行年月日 1991年4月10 日
※月刊「こどものとも年少版」1985年1月1日発行
価格 ¥800+税


消防署のブザーが、火事を知らせました。

はしご車と救急車がサイレンを鳴らしながら、
火事場へ急ぎます。
ポンプ車、レスキュー車、スノーケル車も、
現場へと到着しました。

「ホースを おろせ、ほうすい ようい・・・

* * * * * * *

“消防車の絵本”といって、まず思い浮かぶ絵本はありますか?

私は、弟が小さいころ好きだったこともあって、真っ先に思い浮かぶのは、『しょうぼうじどうしゃじぷた』です。
これも、今日ご紹介した絵本と同じ、山本忠敬さんの絵本です。(作は渡辺茂男さん)

他にも、山本さんは、月刊「かがくのとも」で『しょうぼうしゃ』や『むかしのしょうぼう いまのしょうぼう』を、そのほか、単行本になっているものだと、『ぶーぶーじどうしゃ』や『ずかん・じどうしゃ』、『はたらくじどうしゃ4』などでも、りっぱな消防車を描かれています。
※いずれも福音館書店刊

山本さんの描く車はどれも細やかですが、力があって、たくましいです。擬人化(目や口をつけるなど)されているわけではないけれど、車たちの表情が見えてくるようです。

今日ご紹介した『かじだ、しょうつどう』は、じぷたよりおはなしが短く、単純明快です。
『ぶーぶーじどうしゃ』や『ずかん・じどうしゃ』もいいけれど、もう少しストーリーを楽しみたい・・・そんな子どもたちにおすすめの絵本です。