おつきさまこっちむいて

『おつきさまこっちむいて』

文 片山令子
絵 片山健
出版社 福音館書店
発行年月日 2010年1月15日
※月刊「ちいさなかがくのとも」2006年3月1日発行
価格 ¥800+税


男の子が空を見上げて、
お月さまに話しかけています。

「ほそい ほそい おつきさま、
こっちむいて。
おなかが すいてるの?」

「どうして ずーっと、
ぼくのあとを ついてくるの?」

お月さまは、
雲に隠れても、木のかげにいても、
その隙間から光をちらつかせ、
毎日ぼくを照らします。

月のふしぎ、観察するたのしさを感じます。
しずかで、やさしい1冊です。

* * * * * * *

今朝のニュースで、明日は皆既月食だと聞きました。ちょうど、20時54分ごろから始まって、21時ごろがピークで、21時6分くらいが、皆既食の終わりだそうです。
見れるといいな。

月は、いつも、私たちを照らしてくれます。いろいろな表情を見せながら、この絵本のように、時には雲に隠れたり、木のかげに隠れたりしながら。それでもずっと、そこにいて、私たちをやさしく見守っています。

子どもたちにとっても、そんな月は、近くて親しいもの。
“おつきさまこっちむいて”というタイトルも、とてもいいなと思います。

明日の夜は、晴れるといいですね。