ポンポンおふね

『ポンポンおふね』

作 とよたかずひこ
出版社 アリス館
発行年月日 2008年3月15日
価格 ¥800+税


“ポン!”
と、小さな船が出発しました。

“ポ、ポ、ポ、ポ、ポ……”
走り出した船は、
“ポン ポン ポン ポン ポン ポン ポン ポン ポン”
と、煙突から小さな煙をあげて、先へと進んでいきます。
水辺の乗りものとも、すれ違いながら。

“ザブーンザブーン”と、大きな波をあげてはしる、
大きな大きな客船ともすれ違いました。

小さな猫を乗せて走る、小さな船のおはなしです。

* * * * * * *

豊田一彦さんの、「あかちゃんのりものえほん」シリーズの1冊。

これまでにご紹介した、
『コトコトでんしゃ』
『ブーンブーンひこうき』
『ブップーバス』
の3作と合わせ、全4作のシリーズです。

ただ、最後に出版された、この『ポンポンおふね』、他とはすこし違っています。

例えば表紙。他の3作は水色の空で統一されていますが、本書は水を描くためにか、お日さまの照る良いお天気だからか、他と違い、黄色い空が印象的です。
また、タイトルからもお分かりいただける通り、短い文章の他にはたくさんの音が出てくるシリーズですが、本書に限っては、短い文章もなく、音だけで展開されています。声に出してみると、とてもたのしいです。

シリーズ4作について、一覧をまとめました。
よければご覧ください。