ロンドンのマドレーヌ

『ロンドンのマドレーヌ』

作 ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳 江國香織
出版社 BL出版
発行年月日 2001年11月10日
価格 ¥1,500+税


パリのお屋敷に、12人の女の子たちが暮らしていました。その中でも、1番のおちびさんがマドレーヌ。
そのお隣にある別のお屋敷には、ペピートという男の子が住んでいました。そんなペピートのお父さんはスペイン大使で、あるとき、一家そろってロンドンへ立つことになりました。

その後マドレーヌたちは、ペピートに会いにロンドンへ向かいます。ちょうど、そのときはペピートの誕生日で、みんなはペピートがずっとほしがっていた“馬”をプレゼントすることに。

ところが、あることをきっかけに、馬はペピートとマドレーヌを乗せたまま駆け出して・・・?

* * * * * * *

突然新しい場所に行ったら、元いた場所の友だちが恋しくなったり、体調を崩したりしますよね。まさにペピートもそうでした。
けれど、そのおかげで、ロンドンにやってこれたマドレーヌたち。彼女たちは、飛行機から降り立つやいなや、ペピートのもとに走って行きます。そしてペピートも、花束を持ってみんなを迎えます。

その顔は見えないけれど、きっととびきりの笑顔だろうなあと、思います。想像しただけで、なんだかこちらまでうれしくなるくらい。
友だちっていいなあと、思います。

そのあとの展開は、突拍子もなくて、たのしくて、にぎやかで。
見返しの絵も、とってもかわいいです。