いそがしいよる

『いそがしいよる』

作・絵 さとうわきこ
出版社 福音館書店
発行年月日 1987年9月15日
価格 ¥800+税


きれいな星空を見て、ばばばあちゃんは言いました。
「このまま うちのなかに いるには おしい ほしぞらだね。」

そこで、思いついたばばばあちゃん。
家から外に、ゆりいすを持ち出しました。

そこへお月さんも出てきて、一晩中眺めていられるようにと、家からベッドまで持ってきました。

ところが、ばばばあちゃん。
寝る前のお茶があれば・・・、夜中にお腹がすいたときのために、あれと、これと・・・と、次から次へ、家の中のものを外へ持ってきて  

* * * * * * *

あの「ばばばあちゃん」シリーズ、1作目のおはなしです。

結局、あれもこれもと、家の中のものは、みんな外に持ってきてしまいます。ええ!こんなものまで!?と驚いてしまうけど、なんだかとっても、たのしそうです。

そんな荷物の中に目覚まし時計があるのですが、針が指しているのはすでに2時半。荷物を運び終わったときは3時、そのあと3時半・・・と、時計がその時刻を教えてくれます。結局、ばばばあちゃんが眠りについたのは、なんと4時半!どうりで、あたりが明るいはずです。

最後の展開には、思わず笑ってしまいます。パワフルで、たのしい、ばばばあちゃんのおはなしです。