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ぼーるがころころ

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『ぼーるがころころ』 文 岸田衿子 絵 長新太 装丁 和田誠 出版社 ひかりのくに 発行月 2006年6月 価格 ¥800+税

親子の時間 庄野潤三小説撰集

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庄野潤三小説撰集 『親子の時間』 著 庄野潤三 編 岡崎武志 装幀 和田誠 出版社 夏葉社 発行日 2014年7月25日 価格 ¥2,400+税 駅から続く坂道を登り、麦畑のそばを通ると、丘の上に1軒の家があります。そこには5人の家族が暮らしていて、親子の間には穏やかであたたかな時間が流れていました――。 庄野潤三さんがこれまでに手掛けられた単行本の中から、庄野さんのことを“かけがえのない大切な作家”だと語る岡崎武志さんが、「親子」をテーマにした9つの短篇を選び、まとめられました。 当たり前のように過ぎていくこの時間が、今この一瞬一瞬がどれだけ大切なものかということを、やさしく気付かせてくれるような1冊です。 * * * * * * * 先日、お客さまから夏葉社さんの本をご注文いただき、切らしていた本と合わせて夏葉社さんに発注のメールを送らせていただくと、お返事といっしょにこの新刊についてお教えいただきました。 その後改めていただいた新刊案内で、「庄野潤三を読んだことのない読者に、ぜひ手にとっていただきたく思っています。」と書かれていました。恥ずかしながら“庄野潤三を読んだことのない読者”だった私は、発売を楽しみに待つことにしました。(夏葉社の島田さんから「お好きだと思います」とおっしゃっていただけたのが、単純に嬉しかったからかもしれません。) 大切に読みたかったので、届いてから昨日の夜まで、ちょうど1週間かけて、少しずつ読みました。眠れない夜に読めば穏やかな気持ちで眠りにつけ、朝のほんのわずかな時間、ベッドから起きる前にぱらぱらとページをめくれば、その日は朗らかな朝になりました。 これは庄野さん一家をモデルにした小説とのことですが、庄野さんが描かれる子どもたちの描写が、私は特に好きになりました。ともすると見過ごしてしまいそうな日常のささやかなことが、ひとつひとつ丁寧に描かれています。そして、そのひとつひとつの些細なできごとを、庄野さんが愛おしく感じていらっしゃることがこちらまで伝わってきます。 読み終えたあと、あたたかなものにすっぽり包まれたような気分になりました。島田さんが私に「お好きだと思います」とおっしゃってくださったのと同じように、私も当店のお客さまを思い浮かべると、...

ぼくは王さま

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『ぼくは王さま(新・名作の愛蔵版)』 作 寺村輝夫 絵 和田誠 出版社 理論社 発行月 2000年1月 ※日本の創作童話シリーズ版 1961年発行 価格 ¥1,200+税 “どこの おうちにも こんな 王さま ひとり いるんですって”(本文冒頭より) 王さまはたまごやきが大好きで、赤ちゃんが生まれたときも、集まった人みんなにたまごやきをごちそうしたいとわがままを言ったり(そして、ぞうのたまごを持ってくればいいだなんて言うんですよ。おかしいですよね。)、またあるときは、潰れないしゃぼんだまを作ってくれだなんて言ったり(糸で繋いで首飾りにしたいだなんて言うんですよ。博士も大変です。)。 わがままで、ちょっぴりおばかさんで、でもなんだか憎めない。そんな王さまの愉快な物語です。 * * * * * * * “ぼくの王さま”といえば、現在の「ぼくは王さまの本」シリーズ(全21巻)や、フォア文庫版「ぼくは王さま全集」(全18巻)などをはじめ和歌山静子さんの描く王さまのイメージが定着していますが、1961年に発行された第1作目の『ぼくは王さま』の絵を手掛けられたのは和田誠さんで、その当時のものは長新太さんがその装幀を担当されたそう(ぜひ、手に取ってみたいなぁ)。 本書はその改訂版です。収録されているお話は、「ぞうのたまごのたまごやき」、「しゃぼんだまのくびかざり」、「ウソとホントの宝石ばこ」、「サーカスにはいった王さま」の4作。おかしくて、楽しくて、わくわくして。50年以上に渡り子どもたちから愛され続けているように、私もこの王さまが大好きです。