ぼーるがころころ

『ぼーるがころころ』

文 岸田衿子
絵 長新太
装丁 和田誠
出版社 ひかりのくに
発行月 2006年6月
価格 ¥800+税


“こいぬの ぼーる
だいすきな ぼーる

あれ
ぼーるが ころころ にげてゆく”

* * * * * * *

逃げたボールは、りすやぞうの頭の上で「こんにちは」をしたり、波や雲の上に乗っかったり・・・。流れるようにただよって、旅をしているみたいです。

そんなボールが手元に帰ってきたとき、子犬は「いろんな においが するなー」と、言いました。わたしはこの場面が、とても好きです。

ところで、奥付のところに、“「あかちゃんのえほんシリーズ」を再編集した復刻版です”と記載がありました。

調べた限りでは、1『さんぽだいすき』、2『うみ』、3『ぞうのパンやさん』、4『みんなにげた』、5『もしもし』、6『りんごあかくなーれ』、7『ぼーるがころころ』、8『おもたいなあ』、9『あのこはだーれ』、10『くつしたがにゅー』と10作品、すべて岸田衿子さんと長新太さんのコンビによる絵本のシリーズだったようです。

復刻されたのは、この『ぼーるがころころ』と『うみ』だけなのかな?
でも、『うみ』の方も、今は品切れのようです。(残念・・・!)

そうそう、出版社も違う、まったく別の絵本ですが、もうすぐ長新太さんの絵本が2冊復刊されます。わたしも大好きな絵本なので、すごくうれしい。小さい子向けの、かわいい絵本です。もうすぐ届くかな。どうぞおたのしみに。