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どうぶつサーカス

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『どうぶつサーカスはじまるよ』 作 西村敏雄 出版社 福音館書店 発行日 2009年11月10日 ※月刊「こどものとも年中向き」2006年5月1日発行 価格 ¥800+税 パンパカパーン パンパンパン パンパカパーン 軽快な音とともにアザラシの司会で始まった、どうぶつサーカス。最初はライオンの火の輪くぐり、お次はカンガルーの曲芸、さらにはワニの組体操・・・・、わくわくするような芸が次々と続きます。 ところが、最後に予定されていた空中ブランコが中止になるとのお知らせが入りました。出るはずだったサルが、怪我のため出られないというのです。 客席からは、「えーっ、もっと みたい!」「もっと やれーっ!」と声が飛びます。そこで司会のアザラシが考えたこととは・・・? * * * * * * * 流れるようにリズミカルな文章と、臨場感あふれるダイナミックな絵。まるで、お客さんたちと一緒に、このサーカスを見ているような気分になります。 ハラハラして、ドキドキして。本当にうまくできるのかな・・・と、ひやひやしたり。うまくできたら、思わずパチパチパチと手を叩いたり。 本を手に取れば、いつでもそこには動物たちが待っていて、ゆかいなサーカスを見せてくれます。 読み終えたあとは、思わず子どもといっしょに顔を見合わせ、笑い合ってしまいそう。 『バルバルさん』や『もりのおふろ』を手掛ける西村敏雄さんの作品です。

特急おべんとう号

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『特急おべんとう号』 作 岡田よしたか 出版社 福音館書店 発行日 2009年3月1日 価格 ¥1,500+税 本書は、「全日本おべんとうマラソン」「ねこ 大災難」「特急おべんとう号」の、3つのお話が収録された創作童話集です。 第1話「全日本おべんとうマラソン」では、お弁当のごはんやおかずさんたちによるマラソン(世界で初めてのレース!)の様子が、臨場感たっぷりに描かれています。「さあ、パーンという合図とともに 各選手、いっせいにとびだしました。」と中継の声が聞こえるなか、ベタベタして走りにくいと納豆が遅れたり、と思えば、その納豆が前のコロッケと接触して「なんちゅうことしてくれんねん」とコロッケがいかったり、はたまた、ゆでたまごとめだまやきとたまごやきの三兄弟が激しく順位争いをしていたり(ちなみに、まるいゆでたまごが有利のよう)。なんともゆかいでおかしなレースです。 そんなマラソンのお話に続く第2話「ねこ 大災難」には、1話でマラソンの列に乱入していたねこが登場します。金魚を食べようとしたらどこからか現れた巨大な金魚に見つかり、必死で逃げるもどこまでも追いかけられるという、大災難が降りかかるお話です。 第3話では、1話のマラソンで活躍したお弁当のごはんやおかずたちが、なんと電車に乗って遠足に行くお話です。でも相変わらず喧嘩っぱやい、ごはんやおかずたち。このおかしなやりとりは、ぜひ実際に手に取ってご覧いただきたいです。 言葉の流れにスピード感があって、ぐいぐい引き込まれていきます。童話集と言っても文章は短めで、なんと全ページフルカラー。言うなれば、絵本を3冊ひとまとめにしたようなもの。とっても贅沢な1冊です。 のちの作品、『ちくわのわーさん』『うどんのうーやん』『こんぶのぶーさん』に出てくる食べものも、隠れているかも。 とにかく、おもしろい!に尽きる1冊です。

もうねんね

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『もうねんね』 文 松谷みよ子 絵 瀬川康男 出版社 童心社 発行日 1968年1月15日 価格 ¥700+税 1匹のいぬが、もう眠たくてたまらないといった様子で、「おやすみなさい」を言いました。 「ワン」と鳴くと、犬はぺたんと寝そべって、ひとりでねんねしました。 次はねこがやってきて、やっぱり「おやすみなさい」を言いました。「ニャーン」と鳴いてまるくなると、ねこもねんねしました。 めんどりとひよこも、女の子のモモちゃんも、それから毛布に、お人形さんも。みんな目をつぶって、とろとろねんね。 みんな、ねんね。おやすみなさい。 * * * * * * * 『いないいないばあ』や『いいおかお』と並んで、松谷みよ子さんと瀬川康男さんのお二人が手掛ける絵本です。動物や子どものパッチリおめめがかわいい上記の2冊とは違い、この『もうねんね』は、はじめから最後まで、みんな目をつぶったままです。やってくるなり、もうどうしようもなく眠たそうで、次のページではすっかり気持ちよさそうに眠っているから、見ているだけでなんだかこちらまで眠たくなってきます。 絵も言葉もとてもやわらかで、おだやかで。この絵を見ながら、言葉を声に出して読むと、優しい気持ちにすっぽり包まれるような気分になります。

いのちをいただく

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『いのちをいただく』 文 内田美智子 絵 諸江和美 監修 佐藤剛史 出版社 西日本新聞社 発行日 2009年5月11日 価格 ¥1,200+税 坂本さんは、牛を殺してお肉にするのが仕事です。大切な仕事だとは分かっていても、殺される牛と目が合うたび、坂本さんはこの仕事が嫌になるのでした。 ある日のこと、明日殺される予定の牛がトラックに乗ってやってきました。「みいちゃん」という名のその牛に、10歳くらいの女の子が声を掛けているのを、坂本さんは聞いてしまいました。 「みいちゃんが肉にならんとお正月が来んて、じいちゃんの言わすけん。みいちゃんば売らんとみんなが暮らせんけん。ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ」 みいちゃんは、この女の子と一緒に育ったといいます。 坂本さんは“もうできん”と、この仕事をやめようと、思いました。 けれど、息子のしのぶ君と約束をして、翌朝坂本さんはみいちゃんの元へと向かいました――。 * * * * * * * これは、実際にあったお話です。助産師として多くの講演活動を行っていらっしゃる内田美智子さんが、ある小学校で出会った、食肉加工センターでお勤めの坂本義喜さん。その時に坂本さんが語られていたお話を、内田さんはどうしても忘れることができず、文章に書き留めたものがこの本のもとになったといいます。 前半は、その実話に諸江和美さんが絵を付けたもの、後半は、九州大学農学部助教の佐藤剛史さんが農漁業や保育に携わる人たちを取材し、執筆した現場ルポ「いただきますということ」が収録されています。 前半のお話に出てくるのは動物の肉ですが、魚も、野菜も、穀物も、すべての食べものには命があります。そしてその命は、人によって殺されます。人が、生きていくために。 たくさんの命に支えられて、私たちは今ここに生きている。 私たちが忘れてはいけないこと、子どもたちに伝えていかなければならない大切なことが、とても丁寧に描かれた1冊です。 ※前半はすべての漢字にルビがふってあります。後半はルビなしです。

このラッパだれのかな

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『このラッパだれのかな』 文 まど・みちお 絵 なかがわそうや 出版社 瑞雲舎 発行日 2009年9月9日 ※1972年発行『このラッパだれのかな』(フレーベル館刊)を、新装版として復刊したものです。 価格 ¥1,000+税 ぴかぴかのラッパがひとつ、落ちていました。だれのかな? りすさんのだ! 「ぷっぷく ぷー ぷっぷく ぷー」 今度は違った音が聞こえてきました。 「ちろりろ ぴー ちろりろ ぷー」 だれのラッパかな? ぺんぎんさんのだ! 形も色もそれぞれ違ったラッパを、たくさんの動物たちが吹いています。 最後は2人のぼうやたち。2人いっしょに「ぺっぽこ ぺっぽこ ぽこぽこ ぺー」 * * * * * * * 今年の2月、詩人のまど・みちおさんがお亡くなりになりました。104歳でした。 まどさんが作詞を手掛ける「やぎさんゆうびん」や「ぞうさん」、「一ねんせいになったら」などは、私たちにも子どもたちにも馴染みのある童謡ですよね。 そんなまどさんの生誕100年を記念して復刊されたのが、『このラッパだれのかな』です。 ラッパの不思議な音色とともに描かれる動物たちは、とても愛らしい。ぜひ絵本を開いてご覧いただけると嬉しいです。 次は何の動物かな?と、あてっこして楽しんでもいいし、ラッパの音を真似したり、新しいラッパの音を考えてもいいし・・・。朗らかで、楽しい1冊です。

絵本『くらべっこしましょ!』描きおろし作品展

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2014年9月5日、 絵本『 くらべっこしましょ! 』(石津ちひろ文、松田奈那子絵)が、 白泉社さんから発売されます! その出版に合わせ、 当店にて松田奈那子さんの作品展開催が決まりました! パチパチパチパチ・・・ 本当に夢みたいです。 それもなんと!今回の展示のために、 『くらべっこしましょ!』に登場する動物たちを、 新たに描きおろしてくださいました。 『くらべっこしましょ!』に登場するのは、 ライオンや、ゾウ、フラミンゴといったたくさんの動物たち。 今回の展示では、絵本の原画ではなく、 そんな動物たちのオフショットような場面を展示いたします。 絵本から飛び出してきた動物たちは、 どんな恰好や、どんな表情をしているのかな? 絵本と見比べたり、そこから始まるストーリーを想像したりしながら、 思い思いにお楽しみいただけたら嬉しいです。 ※作品は展示販売いたしております。 価格や発送等については、お気軽にお尋ねください。 関連の催しについては 【 こちら 】 からどうぞ。 ★追記★ 最終日の10/4(土)に、サイン会が決定いたしました! 詳しくは 【 こちら 】 をご覧ください。 作品展についての詳細は、下記の通りです。 * * * * * * * 絵本『くらべっこしましょ!』描きおろし作品展 会場 pieni silta 住所 大阪府豊中市熊野町4-1-8 期間 9/8(月)~10/4(土) 会期中休業日 9/14(日)、15(祝・月)、21(日)、27(土)、28(日) お問い合わせはpieni silta(06-6868-9382)までお願いいたします。 * * * * * * * みなさまのご来店を、楽しみにお待ちしております! ======= お ま け ======= 2012年、月刊「MOE」のある特集で、とっても素敵な挿絵を見つけました。きれいな絵だなぁ・・・そう思っていたら、翌年のMOE絵本グランプリで、その挿絵を描かれていた方が大賞に選ばれたのだと知り...

ころころころ

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『ころころころ』 作 元永定正 出版社 福音館書店 発行日 1984年11月22日 ※月刊「こどものとも年少版」1982年5月1日発行 価格 ¥800+税 赤色、茶色、橙色、水色・・・さまざまな色をした丸い色玉が、ころころと転がっていきます。階段道を登ったり、下ったり。でこぼこみちを跳ねたり、嵐の道では吹き飛ばされたりしながら。 色玉たちは、形も色もさまざまな道を、「ころ ころ ころ」と進んでいきます。 「でこぼこみち ころ ころ ころ」、「さかみち ころころ ころ ころ ころ」と、シンプルな繰り返しですが、「ころ ころ ころ」をどんな風に口ずさもうか、わくわくします。そのまま読んでも良いし、状況に合わせて読んでも良いし、体を使って読んでも良いし。 小さな色玉が、まるで小さな子どもたちのよう。色玉が愛らしく並んだ表紙も、とても良いなぁと思います。 * * * * * * * 昨日、元永定正さんと中辻悦子さんご夫妻による、「もーやんとえっちゃんの絵本原画展 えほんはつづく」へ行ってきました。 元永さんといえば、『 もこ もこもこ 』(谷川俊太郎文)や『 がちゃがちゃどんどん 』など、中辻悦子さんといえば『よるのようちえん』(谷川俊太郎文)や『 まるまる 』などが馴染み深いでしょうか。 そして、『もけらもけら』(山下洋輔文)や『あみだだだ』(谷川俊太郎文)のように、元永さんが絵を手掛け、中辻さんがその構成をされている絵本もあります。 展示では、元永さんの永眠後に中辻さんが遺稿を構成された『どん』(坪内稔典文)の原画もありました。(月刊「こどものとも年中向き」2012年12月号発行) 展示を見ながら、お二人はどんなご夫婦だったのだろうと、どんな会話をされて、どんな風に絵本をお作りになったのかと、思いを巡らせてしまいました。 原画は絵本で見るよりもその質感が感じられて、お二人の、あたたかさやおおらかさのようなものを垣間見たようでとても良かったです。 原画展は2014年9月7日(日)まで。場所は神戸市のBBプラザ美術館です。良ければ、ぜひ。(今日ご紹介した『ころころころ』の原画はありません。)