だっこだっこねえだっこ

『だっこだっこねえだっこ』

作 長新太
出版社 ポプラ社
価格 ¥850+税


「にゃんにゃん にゃんにゃん ねえ だっこ」屋根の上で、猫が赤ちゃんを抱っこしています。「ぶうぶう ぶうぶう ねえ だっこ」今度はぶたの親子です。地面にねっころがって気持ち良さそう。そのあとも、犬に、たこに、パン(!)と続きます。繰り返しが心地よい絵本です。
* * * * * * * * * *
長新太さんの「ねえねえ・えほん」シリーズ1つめの作品で、2つめが『あんよあんよねえあんよ』、3つめが『おんぶおんぶねえおんぶ』と続きます。シリーズは全部で3部作、あたたかな親子の触れ合いが描かれているシリーズです。ついつい子どもも口ずさみたくなるような、シンプルでリズミカルな繰り返しで、読みやすいのも魅力のひとつです。
途中、大きなパンと小さなパン、大きな靴と小さな靴といった生きものではないものも出てくるのですが、不思議なのは、生きているように、それらもまるで親子のように見えてしまうところ。

読み終わったら、ぜひ「だっこ」してあげてくださいね。子どもの「もう1回!」が聞こえてきそうな1冊です。