木内かつの絵本あそび

『木内かつの絵本あそび ―園で・家庭で』

作 木内かつ
写真 西山悦子
出版社 福音館書店
発行日 2014年9月15日
価格 ¥1,100+税


“【絵本あそび】(名詞)
子どもが絵本を読んでもらって楽しかった気持ちを、体を使ったり、物を作ったり、絵を描いたりする遊びを通じて表現すること。集団でも家庭でもできる。”(本文より)

本書は、『やさいのおなか』や『工作図鑑』(いずれも福音館書店刊)の著者である木内勝さんが、子どもたちと繰り返し一緒に遊んできた「絵本あそび」のやり方を紹介した1冊です。

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私が幼稚園のころに通っていた絵画教室では、先生がよく絵本を読んでくれました。絵本を読んだあとは、そのイメージをふくらませて思い思いの絵を描く、ということもよくあって。

今だと、みんなが同じ絵になる、とか、もっと個性を大切にして自由に好きな絵を描かせたらいい、と言う人もいるのかな。
でも、私はその時間が大好きだったし、今でも手元に残っている絵を見返すと、「この絵本をこんな風に感じてたのか~」なんて思うこともあって、嬉しくなります。(やっぱり、今の感じ方とは随分違うんですよね。)

本書では、『ころころころ』や『はじめてのおつかい』、『たまごのあかちゃん』など、お馴染みの絵本からふくらんだ遊びが紹介されていて、どれも本当に楽しそう。
幼稚園や保育園ではもちろん、工夫次第で、家庭でも気軽にできそうなものばかりです。

この本に書かれている絵本に留まらず、今子どもがお気に入りの絵本や、赤ちゃんのときに読んだ懐かしい絵本から、何かふくらむ遊びはないかな?と考えてみてもいいかもしれませんね。